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©nonko

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pointernonko

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人生とはビーチです(あいさつ)

伊藤計劃のThe indifference Engineを読みました。

作品として完成していないものを売り物にすることに若干違和感を覚えますが、作者本人ではなく周りの人が出版したファンブックと思えばまあよいでしょう。

クリスティーのアクロイド殺しの焼き直しはアイデアとして面白いと思いました。知っていれば展開が読めてニヤリとできるでしょう。単なる焼き直しではなくもうひとひねりというか、伊藤さんのいつものネタが入っているあたりは勉強になります。(というか、それが無かったらただの同人小説ですものね)

それにしても全体的に"同人小説"っぽく感じてしまうのは007とかメタルギアだとかに由来しているというよりはSFというジャンルの特性なんですかね?もしくは伊藤さん特有のオタク知識ぶっこみ具合からなのでしょうか。こういうのを「俺の知識」ではなくって作品の世界として読む人に染み込ませるのって、ものすごく難しいんでしょうね。個人的には「俺の知識」が匂っているモノも悪くないと思いますが。
SFの雰囲気に関しては「解説」(巻末の解説ではなくて解説という名前の作品だが、やっぱりdifference engineの解説)に書いてあるdifference engineが気になったのでちょっと読んで(こんなこと言うと早川さんに怒られそうだ)お勉強してみようかと思います。

のんこ21歳は、SF読もうかミステリ読もうか迷っています。

にゃー