【2016年2月の日記】
合法的きのこ。
暴飲を控えて暴食に走っています(あいさつ
最近読んだ小説
●アンダーグラウンド/村上春樹
村上春樹の作品の中でも異色の地下鉄サリン事件インタビューノンフィクション。なにしろ分厚いということもあって敬遠するのですが(「なんだってわざわざ村上春樹が地下鉄サリン事件に関わろうとしなければならんのだ。ただのちなヤクおじさんじゃないか」)これは、読んでみるとちょっと他にはない凄みがあります。62人のインタビュイーの話から浮かび上がってくるのは、地下鉄の事件がどうのこうのということではなくって、世の中には一人一人人間がいて、生活していて、それぞれの物語があるのだ、っということでした。
村上春樹について。
この人はノーベル賞とかなんとか言われていますけれども、そんな高尚な人なんかじゃなくって、それこそ「ただのちなヤクおじさん」です。その作品はみなさんが大好きな「キャラクタものエンタメ小説、ときに伝奇物あるいはスターシステム的」っというものです。ありがたい純文学でもなんでもない。だから、その入り口は広い。そのとっつきやすい表面の下の地中にはちょっぴり寂しいけれども肯定的に出口を探そうとする深みがあります。広い入り口から入って、出るときにはちょっと狭まった、そして一段だけ高いところから景色が見えるような(宮崎駿がエンタメについて語ったように)、そういうものです。
この人が書いていることは、とどのつまり「時は取り分を取っていく。我々は多くを失っていく。好むと好まざるとに関わらず。やれやれ、だけれども、それを受け入れて生きていくんだ」っということです。それは普遍的な物語であるからこそ、多くの人に出口を示唆する。
だけれども、これは普遍的な物語であると同時に、やはり村上春樹(=ちなヤクおじさん)の物語なのです。私は、私の物語をみつけなければならない。自分のやりかたで。
アンダーグラウンドに書かれた62人の物語は、また違ったやりかたで、それぞれの出口のあり方を見せてくれます。多くの物語。そこから見えてくる物は、私の物語にもなりえるはず。おもしろいです。ちょっと軽く読んでみようかな、っという気にはなれない分厚さですけれども。思っていたような悲壮感というものはありません。
:)
チョコレート。
にゃー。
さーびすさーびすぅ。
意味もなく入浴です(あいさつ
いいひと。を再読中です。いいなあ。やっぱりいいなあ。
:)
受け入れることと、あきらめちゃうことは、似ているようで全然違うのです。あきらめちゃわない、というやり方だって選べるはず。
にゃー。
ちゆでー2016。
10年後もこれやってたらうちのサイトは文化遺産に登録されてもいいと思うんですが(あいさつ
それはそうと
Gravitational Waves Detected 100 Years After Einstein's Prediction
ついに重力波検出でしたね。
"This is the first direct detection of gravitational waves and the first observation of a binary black hole merger."
そりゃどう考えてもノーベル賞ですわ、すわすわ笑
っということはともかくとして、こういう検出器をいろんな人ががんばってつくった、っということに価値がありますよね。
:)
それでは今年も。
のんこ21歳はちゆ12歳さんを応援しています。
にゃー。
リンク。日々。(アフタヌーン3月号感想
春遠からじ(あいさつ
リンクページをつくってみました。おしながきからどうぞ。個別の日記ページの全部にリンクが貼ってあるのもどうかと今更ながら思ったので。
この2016年にリンクページをhtml直打ちでつくっていちいち報告している人間がどれだけいるのか、っという笑
ついでに艶ictさんをリンクに追加しました。格ゲードットすごい。
なんというか、私は個人サイトの日記っというのは、「世の中には人それぞれの生活があって、その中でサイトを更新している」っというのが感じられて好きなのです。「あ、今日も更新してる」っという、そのことが。うちのサイトもそういうことで、今のところはまだ続いていきます。
:)
今月のアフタヌーン感想。
フラジャイル。自分で決める。その目。
パラダイスレジデンス。最終回。もっとスケールの大きい作品を目指していたんではなかったんですか?
BLACK-BOX。この力強さ。おもしろいです。
四季大賞。奴のサナトロジー。これは良かったです。自分で決める人。それを描いてくれました。久しぶりに次も見てみたい人です。
:)
衛星は無事にあがりましたね(ぉ
にゃー。